( ^ω^)がjojoの世界に現れたようです 10話目
- 6 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:16:18.59 ID:N6dlykMM0
- 第10話
ツン「おはよう、ブーン!」
( ^ω^)「おはようだお!」
ツンがモナリスという男を倒してから3日経ったお。『あの日』を
境にツンは少し変わったお。それまで見せていた
暗い顔も笑顔に変わっていき、昨日は前まで見ていた夢も
見なかったそうだお。
- 12 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:19:03.96 ID:N6dlykMM0
- ツン「私がしてきた事は許される事だとは思っていません。
結果としてたくさんの子供達の命を奪ってしまったのですから。」
( ^ω^)「・・・でもツンが悪いんじゃないお。」
ツンが言うには、自分の意思で行った事ではないにしても
『たくさんの子供達が死んだ』という結果を
引き起こした自分に責任は無いとは思えないらしいお。でも
前までとツンが違ってきたのは、
- 13 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:19:49.50 ID:N6dlykMM0
- ツン「・・・今、私が世の中で出来る事を探していこうと思っています。
後ろばかり振り返るんじゃなく、前を見て、たくさんの人の
ために力を尽くしていけたらいいと―――そう思ってるんです。」
だそうだお。
- 14 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:20:34.62 ID:N6dlykMM0
- ( ^ω^)「(良かったお、ツン)」
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「・・・」クルッ
ブチャラティ「・・・」
対して最近ブチャラティは考え事をしている事が多いお。あまり寝てない
みたいだし、ご飯の量もツンの食べる量と反比例して減ってきてたお。
考えてる内容は・・・多分、5日後に迫った『計画』の事だお。
- 16 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:22:40.11 ID:N6dlykMM0
- ( ^ω^)「・・・」ジーッ・・・
ブチャラティ「・・・ンッ?」
ブチャラティ「どうした、ブーン?」クルッ
( ^ω^)「!」
(;^ω^)「イヤ・・・なんでもないお。な、何か手伝う
事とかあるかお?やる事もなくて暇なんだお。」
ブチャラティ「・・・そうだな。」
ブチャラティ「・・・」ビリッ!
ブチャラティ「じゃあここに書いてある品を買ってきてくれないか。」
- 17 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:24:01.32 ID:N6dlykMM0
- ( ^ω^)「・・・ロープ・・・ノート・・・?これ全部かお?」
ブチャラティ「あぁ、全て必要な物なんだ。」
( ^ω^)「わかったお!行ってくるお!」
ブチャラティ「あー、ちょっと待て。ブーンを一人で行かせるわけには
いかない。誰かもう一人・・・」キョロキョロ
(;^ω^)「!!(まずいお・・・)」
- 18 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:26:24.83 ID:N6dlykMM0
- ブチャラティ「・・・」
ブチャラティ「お前しかいないみたいだな。頼まれてくれるか?」
ムクリ・・・
ガタッ
アバッキオ「あぁ、問題ないぜ、ブチャラティ。」
(;^ω^)「(やっぱりだお・・・)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
- 19 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:28:36.80 ID:N6dlykMM0
- 〜ベルナルド家、書斎〜
コンコン・・・
従者「失礼します。」
モンタギュー「・・・入れ・・・。」
ガチャッ・・・
バタン
従者「モンタギュー様、」
モンタギュー「・・・悪い・・・知らせかな?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
- 21 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:29:31.54 ID:N6dlykMM0
- 従者「・・・」
モンタギュー「・・・まぁ良い。話せよ。」
従者「モナリスがバーリの病院で発見されました。意識は
あるようですが・・・何も喋れず・・・動くことも
出来ないようです。」
モンタギュー「そうか。」
従者「病院に運ばれた時にはすでに・・・」
モンタギュー「もういいよ。」
モンタギュー「別にモナリスの詳しい容態には
興味はないんだ。報告はそれだけか?」
従者「・・・ハイ。」
- 22 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:30:15.98 ID:N6dlykMM0
- モンタギュー「スーゥゥッッッ・・・」
モンタギュー「ハァァーーーッッッ・・・」
モンタギュー「・・・ショスタコービッチ、交響曲の5番。」
従者「?」
モンタギュー「今聞いてる曲だよ。」
- 23 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:32:34.25 ID:N6dlykMM0
- 従者「・・・は。」
モンタギュー「ジンクスっていうのかな。こういうのは。
私が彼の曲を聴いてる時に入ってくる
知らせは必ず悪いものだ。」
従者「・・・」
従者「・・・では、あまりこの曲は聴かれないほうが
良いのでは・・・。」
モンタギュー「フッ、ハハハハハハ・・・」
従者「・・・」
モンタギュー「フフ・・・。そうだな。それが良いのかもな。
だが、私はこの曲が好きでね。曲自体が、
深く、重いせいか、聞いていると
何か考えさせられる。」
- 24 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:34:15.75 ID:N6dlykMM0
- 従者「ハイ」
モンタギュー「あるだろ?好きな事だが、やるとなると
ある程度のリスクを負わなきゃあならないって
事。年末、取締りが厳しい中、運転して
帰らなくっちゃあならないのに
ついつい酒を飲んでしまうとか
バーで出会ったばっかりの女と
セックスする時にしたって、もしかしたら相手が
AIDS持ちかもしれない。」
従者「・・・」
モンタギュー「だからって皆、年末に酒を飲むのをやめたり
セックスする前に相手が病気持ちかどうか確認したり
はしない。」
従者「・・・ハイ。」
モンタギュー「それと同じかな・・・。私はこの曲が好きなんだ。
聞いてる時に入ってくる知らせが悪い物だと
わかっててもね。『つい』聞いてしまうんだよ。」
モンタギュー「・・・フゥ。」
- 25 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:34:52.22 ID:N6dlykMM0
- モンタギュー「しかし、ブチャラティは何をするつもりなんだろうな?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 26 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:35:46.98 ID:N6dlykMM0
- 従者「?」
従者「ただ逃げ回っているように思えますが・・・。」
モンタギュー「・・・」チラッ
モンタギュー「それは違うな。」ガタッ・・・
モンタギュー「いいか。ブチャラティは馬鹿じゃあない。肩書きだけ
見ればそこらへんのチンピラとそう変わりなさそうに見える
がな。」
- 27 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:36:55.03 ID:N6dlykMM0
- 従者「・・・といいますと・・・」
モンタギュー「ただの馬鹿はここまで出来はしないってことだ。行方不明の
女を写真と名前だけで警察より誰より早く見つけ出し
組織や私に逆らって女をさらった。」
従者「ツンをさらったのはやはりブチャラティに間違いないのでしょうか?」
モンタギュー「それは間違いないだろうな。ただブチャラティの感心すべき所は
組織を騙せるだけの『信頼』を持っている事だ。『信頼』
ってのは人が思うほど簡単に手に入れられるものじゃあない
。大きな『組織』の中に入れば入るほどな。」
- 28 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:37:42.11 ID:N6dlykMM0
- モンタギュー「さらにブチャラティは私の配下の追跡をことごとくかわしている。
これだけの事を、そこらへんをアホみたいなツラして歩いてる
ギャングどもに出来ると思うか? 答えは『NO』だ。」
従者「・・・」
- 29 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:38:22.89 ID:N6dlykMM0
- モンタギュー「ただ1つだけ解せない所がある。わざわざ『イタリア』の中を
逃げ回ってるって事だ。足の着かない国外への逃亡の
方法はいくらでもあるのに、なぜヤツはそれをしない?」
従者「・・・何か目的があると?」
モンタギュー「そう睨んでいるんだがね。しかし、ヤツらの目撃情報を見ても
何か闇雲に動いているようにしか見えない・・・。」
従者「・・・」
タラランタン・・・
モンタギュー「・・・曲が終わってしまったな。」チラリ・・・
- 31 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:41:00.97 ID:N6dlykMM0
-
コンコン!!
ガチャッ!
!!
従者「おい!失礼だぞ!」
従者B「すいません!モンタギュー様!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 50 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/01/05(木) 20:49:22.52 ID:N6dlykMM0
- モンタギュー「何だ?」クルッ
従者B「ブチャラティチームの目撃情報が入りました!ペスカーラからです!」
従者「!!いかがなさいますか?」
モンタギュー「・・・ペスカーラにはベンデルが居たな?」
従者「はい。」
モンタギュー「じゃあ、アイツに任せておけば問題ないだろう。」
モンタギュー「・・・(ブローノ・ブチャラティ・・・何を企んでいる?)」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
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