( ^ω^)がjojoの世界に現れたようです 5話目
1 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 21:36:22 ID:FBg7L9MG0
第5話

ツンをさらおうとしたスタンド使いを
倒した後、すぐにブチャラティは皆を
部屋に集めたお。

7 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 21:41:03 ID:FBg7L9MG0
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

ワーワー!
  キャー ガヤガヤ
 ザワザワザワザワ・・・
ドドドド   
         キャー・・・!

乗客A「船が!船が沈んじまうらしいぞ!!!」
乗客B「大変だ! さっき甲板で人が死んでるのを
    見たってやつがいる!!!!」


12 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 21:42:29 ID:FBg7L9MG0
ワーワー
  ドタドタ!!!
ガガガガン!   ザワザワ・・・


ブチャラティ「・・・」
クルッ 
  バタン!!!

ブチャラティ「・・・ナランチャ、傷の方はどうだ?」チラッ・・・

ナランチャ「・・・もう大丈夫だよ。ツンが治してくれた。」

ブチャラティ「そうか。ツン、礼を言うよ。ありがとう。」

ツン「・・・」

13 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 21:43:04 ID:FBg7L9MG0
             (キャー、ワーワー!!)
アバッキオ「・・・外は騒がしいな・・・」
ミスタ「そりゃ〜まぁ、船が沈んじまうんだからよぉ〜
    大事(おおごと)だろーね。」

ブチャラティ「・・・ミスタが今言ったとおり、この船はあと
     30分もしないうちに沈んじまうだろう。」


23 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 21:48:12 ID:FBg7L9MG0
フーゴ「・・・」
ブチャラティ「その前にツン。君に聞いておきたい事がある。重要な
     事だ。皆にも聞いておいてもらいたい。集まって
     もらったのはそのためだ。」
ツン「・・・・・・」
( ^ω^)「(ツン・・・)」

スッ・・・
ブチャラティ「ツン、さっき君を襲った男が誰か知っているか?」

28 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 21:52:15 ID:FBg7L9MG0
ツン「・・・・・・」
ブチャラティ「・・・アイツは『ギャング』だ。それも俺達の所属する
     組織『パッショーネ』のギャングだ。」

ナランチャ「なんだって!?ブチャラティ!」

ミスタ「あ〜・・・、そういやぁシエナで俺を襲った男もそんな事
   言ってたなぁ〜・・・。」
フーゴ「・・・なんでもっと早く言わないんですか。」

ブチャラティ「・・・ツン、ウチの組織では、重要な任務はボスから幹部、
     幹部からチームに伝達される。だから二つ以上のチーム
     が同時に『同じ任務』を任される事は絶対にない。」

29 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 21:53:05 ID:FBg7L9MG0
ツン「・・・」
ブチャラティ「つまり、今回君を襲った男は、パッショーネに所属しながら
     他の組織からの依頼で君を襲った事になる。これは重大な
     『規律違反』だ。見つかれば殺される。」

32 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 21:54:42 ID:FBg7L9MG0
ブチャラティ「・・・さらに、今回『君の捜索と保護』のために、君の義父さんは
     莫大な金を組織に払っている。子を思う親の気持ちはわからなくは
     ないが妙な点が二つある。1つは、警察に依頼するよりも前に
     うちの組織に依頼をしてきた事だ。
ブチャラティ「組織に『依頼』をするということは払う金以上に大きな貸しを、
     組織に対して作る事になる。警察に頼んで
     見つからないから、組織に頼む。ってんならわかるが、今回順序が逆だ。」


34 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 21:55:22 ID:FBg7L9MG0
ブチャラティ「 もう1つは、『金の額』だ。イタリアでは営利誘拐が多い。誘拐された時の
     ための保険なんて物が存在するくらいだからな。通常、誘拐犯は身代金
     500万〜1000万円ほどを要求してくるんだが、今回君の義父さんが組織に
     払った額を知っているか?」
ツン「・・・」

37 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 21:59:32 ID:FBg7L9MG0

ブチャラティ「5000万円だ。」

一同「!!!」
     ガタガタッ・・・!

41 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:01:33 ID:FBg7L9MG0
ブチャラティ「これだけあれば、
     誘拐犯から連絡があって、身代金を要求されたとしても十分支払える。」
ツン「・・・」

ブチャラティ「・・・君のために『莫大な金』と『たくさんの人』が動いてる。良ければ理由をきかせて
     もらえないか?」
ツン「・・・」
         ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

43 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:02:15 ID:FBg7L9MG0
ブチャラティ「・・・」フゥ・・・
ブチャラティ「・・・『君は殺しのための道具』」
( ^ω^)「!!!ブチャラティ!!!!」

ツン「!!!」

ブチャラティ「さっき君を襲った男が死ぬ前にそう言っていた。
     君は『永遠の命』を作るための『道具』だと。」
                ドォォーーーーーンッ!!
フーゴ「なんですって!?ブチャラティ!」
アバッキオ「永遠の命!?」

ツン「・・・!・・・!」
(;^ω^)「(ツン・・動揺してるお・・・。)」

46 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:05:00 ID:FBg7L9MG0
ブチャラティ「・・・」
ブチャラティ「何か君が『家に帰りたくない理由』と関係があるんじゃあないか?」

(;^ω^)「・・・」
ツン「・・・・」

ブチャラティ「・・・」
ブチャラティ「わかった。言いたくなければそれで良い。君はこのまま家に送り届けるよ。」スクッ・・・
ツン「私・・・」
( ^ω^)「・・・!」

51 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:09:22 ID:FBg7L9MG0
ツン「・・・私は、あの家で人を殺しました。」
ツン「・・・・・・・・・子供達を・・・沢山・・・殺しました。」
                        ポロッ ポロポロ・・・
(;^ω^)「・・・ツン・・・(涙が・・・)」

ブチャラティ「・・・話を聞かせてもらえるかな?」

ツン「・・・グズッ・・」コクッ
ツン「私があの家に養子に入ったのは・・・」

 ・・・この後ツンは僕達に話してくれたお。ベルナルド家でツンが行ってきた事。
逃げ出した時の事。そしてモンタギューという男の事を。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・

56 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:14:58 ID:FBg7L9MG0
ツン「私があの家に養子に入ったのは、15の時です。」
( ^ω^)「・・・」
ツン「12の時に父は亡くなり母と二人で暮らしていましたが、
  生活はその日を生きるのが精一杯でした。
  私は苦しさから逃れようと毎日教会に通い、神に祈りを
  奉げていました。
   そんな中、ある日ベルナルド家から私を養子に迎えたいという
  申し出があったんです。ベルナルド家はバチカンの敷地内に
  屋敷を構える、名家です。『神はちゃんと見ていてくれた』
  と、母と一緒に喜びました。母を一人残して行くのは心配でしたが
  ベルナルド家は母の分の生活費まで代わりに払ってくれると約束
  したんです。」
( ^ω^)「ベルナルド家・・・」


57 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:19:53 ID:FBg7L9MG0
ツン「しかし、ベルナルド家に養子に出された日の夜、

      突然誰かに『矢』で貫かれました。  」

        ドォォォォーーーーーーンッッ!!!
全員「!!!」


58 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:20:34 ID:FBg7L9MG0
(;^ω^)「・・・?」
ツン「私は運が良かったらしく、特別な能力が目覚めました。」
             ドドドドドドドド・・
ナランチャ「・・・スタンド・・・」

ツン「・・・」
ツン「そうです・・・。アバッキオさん、私の能力が何か・・覚えてますか?」

アバッキオ「・・・確か、身体的異常の『治療』と『予防』だったか。」

コクッ
ツン「・・・そうです・・・が、もう1つ・・・あるんです。」
ブチャラティ「・・・」

62 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:23:19 ID:FBg7L9MG0
ツン「・・・それが『人体』からの『生命力の抽出』」
      ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・

63 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:23:46 ID:FBg7L9MG0
(;^ω^)「!!」
ツン「私の『能力』は毎日使われました・・・。街からさらってきた人を
  使って・・・。『生命力』を抜かれた人は皆死んでいきました・・・」

フーゴ「・・・なんてことだ・・・」

ツン「はじめは、大人も連れてこられていましたが。子供の方が
  『生命力』が強いことがわかってからは、子供ばかりでした。」


67 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:28:28 ID:FBg7L9MG0
アバッキオ「・・・やめて逃げ出そうとは思わなかったのか?」

ツン「・・・何度もそうしようと思いました!・・・が、無理でした。ベルナルド
  家には従者が大勢いますし・・・それに・・」ブルブル・・・
(;^ω^)「・・・」
ツン「母が・・・。逃げ出したら母を殺すと・・・モンタギューに言われていましたから。」
        ドォォーーーーーーーーンッ!!

68 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:29:18 ID:FBg7L9MG0
(#^ω^)「ゆ、許せないお!!!」
ブチャラティ「・・・」


69 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:33:38 ID:FBg7L9MG0
ツン「・・・人から抽出された生命力は『カプセル』となっていくつか裏の市場で
  高値で売りに出されていたようですが・・・ほとんどはモンタギューが自身のために
  使用していました。」
ツン「・・・あの男は悪魔です・・・。人の命をゴミのように・・・・!」

ミスタ「・・・」

ツン「・・・モンタギューは、私があの家に入ってから6年間・・・毎日カプセルを
  服用しています・・・。普段は化粧をしてごまかしていますが、
  本当の彼の顔はもう20代にしか見えません・・・」

             ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・

76 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:38:55 ID:FBg7L9MG0
ツン「・・・そして、1週間前ついに私は隙を見て屋敷から逃げ出すことに
  成功しました。母が養生しているはずだったピサに向かいましたが、
  どこにもその姿はありませんでした。・・・後は皆さんも知ってのとおりです。」

   ガクゥッッ・・・!!
ツン「・・・私は・・・私は・・・」
ツン「もう、誰も殺したくはありませんッッ・・・!!!」ボロボロ・・・ボロ!

ドドドドドドドドドドドドドドドド・・・!!!

82 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:43:22 ID:FBg7L9MG0
(#^ω^)「許せないお!!!絶対に許せないお!!!」

スッ・・・
フーゴ「・・・ブーン・・・、気持ちはわかりますが・・・
     私達には彼女をどうすることもできません!」
(#^ω^)「!? ・・・」
(#^ω^)「・・・ ブチャラティ!!!」

       ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・

84 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/21(水) 22:44:10 ID:FBg7L9MG0
ブチャラティ「・・・」
ブチャラティ「・・・フーゴの言うとおりだ、ブーン。」
(#^ω^)「!?」
ブチャラティ「俺達は今、組織からの命令で動いている。そしてこれは『ボス』から
     降りてきた重要な命令だ。ボスからの命令は絶対。彼女が生きている限り
     俺達は彼女の身柄を確保し、ベルナルド家まで送り届けなければならない。」
(#^ω^)「!!!!!!」

(#^ω^)「 見 損 な っ た お ォ ォ ーーーーーーー ッ !!!
ブ チ ャ ラ テ ィ ーーーー ッ !!」
  ゴォォーーーーーーーーーーーーッッ!!!

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