( ^ω^)がjojoの世界に現れたようです 8話目
1 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:05:41 ID:YThTDaC50
第8話

ガチャガチャ 
    ワイワイ
  ザワザワ   パクパク
    ムシャムシャ
 ズズーッ     カタッ
    ズビズバーッ

 ネアポリスを出て2週間が経ったお。皆、初めはスタンド使いに
襲われるのを警戒していたけど、実際に襲われたのは
ネアポリスを出た時一回のみ。少し緊張も和らいできて、12月の
終わりに待ち構えている『予定』もほとんど忘れられている
ようだったお。

7 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:11:17 ID:YThTDaC50
(;^ω^)「・・・・・・」

ザワザワ   パクパク
    ムシャムシャ
 ズズーッ     カタッ
   
ミスタ「・・・なぁ、アバッキオ。」
ミスタ「覚えてる?この間、夜の見張り代わってやったのよォ〜・・。」
アバッキオ「・・・」
ミスタ「・・・恩着せがましい事言うわけじゃあないんだよ。いや、
   本当に。そういうわけじゃあないんだけど・・・その羊の肉、
   一切れだけでもくれると嬉しいなぁ〜ッって思ってんだけど。」


9 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:12:46 ID:YThTDaC50
アバッキオ「・・・別にお前にやるために残してあるんじゃあないんだよ。
    自分の食ったんだろーが。さっさと食器片付けろよ。」

ミスタ「・・・テメー、恩を仇で返す気か!?良くないぜ、アバッキオ。人として
   そいつぁ良くない・・・。俺はお前に、人として成長する機会を
   与えてあげようと思ってんのよ。な?だから、それ一切れ
   ちょーだいよ。ネッ。」
アバッキオ「・・・」ムシャムシャ


10 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:13:35 ID:YThTDaC50
(;^ω^)「・・・・・・」チラッ・・・

ナランチャ「・・・別に食えないわけじゃあないんだよ。ただ今日は
    食べたくないってだけでさぁ〜。」
フーゴ「ナランチャ、誰だって好き嫌いはあります。でも好き嫌いばかり
   して野菜を全然食べないと、大きく
   なれませんよ?この前だってピーマンちゃんと食べたじゃあない
   ですか。人参だって食べられますよ。」


11 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:14:08 ID:YThTDaC50
(;^ω^)「・・・・・・」チラッ・・・

ブチャラティ「・・・」パクパク ムシャムシャ・・・
(;^ω^)「・・・・。」
(;^ω^)「ブ、ブチャラティ。」

ンッ?
ブチャラティ「どうした、ブーン。」

(;^ω^)「・・・今日もツンがいないんだお。」
ピクッ・・・
ブチャラティ「・・・朝からずっと食べてないのか?」
( ^ω^)「・・・そうなんだお。。。」


20 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:23:27 ID:YThTDaC50
ブチャラティ「・・・」カタッ・・・
ブチャラティ「・・・今日は誰がツンの部屋に食事を持って
     行ったんだ?」
ナランチャ「・・・!あ、俺が行ったよブチャラティ。」
ナランチャ「朝と昼、両方俺が届けたんだけど、部屋の前に
    置かれたまんま、全然減ってなかったよ。」

ブチャラティ「・・・。」
(;^ω^)「・・・もう5日くらいこんなカンジだお。どんどん
     食べる量が減って来てるお・・・。」
ブチャラティ「・・・ネアポリスを出て2週間か・・・。そろそろまいってきても
     おかしくない時期だな。」

21 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:24:48 ID:YThTDaC50
 2週間、確かに無事に過ぎてはいたんだお。でも潜伏している期間が
長くなるにつれて、ツンの元気もなくなって来てたんだお。最近は
もう食事もほとんど口にしなくなってきて、いつ倒れても
おかしくない・・・皆そう心配してたんだお。

25 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:25:56 ID:YThTDaC50
フーゴ「でも、こればっかりはしょうがないですよ。ブチャラティ。」
フーゴ「彼女におおっぴらに外を歩かせるわけには行かない。
    軟禁のような状態にはなってしまってますが、彼女の
   安全を考えてのことです。」

(;^ω^)「で、でもツンが倒れたりしたら、それこそ旅に支障が出るお・・・。」
ブチャラティ「・・・。」

27 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:27:07 ID:YThTDaC50


(;^ω^)「て、提案があるんだお、ブチャラティ。」
ブチャラティ「・・・?なんだ、ブーン。」
(;^ω^)「・・・もし良かったらツンを一日外に出してあげたらどうかと
     思うんだお・・・。」

ミスタ「おいおい、そいつはまずいぜ、ブーン。忘れたのか?外にはツンを
   探してるやつらがうようよいるんだぜ?」
フーゴ「そうですよ、ブーン。可愛そうですが、ここにいてもらうのが
   一番安全なんです。」


30 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:29:29 ID:YThTDaC50
(;^ω^)「・・・わかってるお・・・。でも、ツンが・・・心配なんだお。今の
     ままじゃあ、明日にでも倒れるお!」
 ガタッ・・・
アバッキオ「テメー、新入りのくせにわかったふうな口きいてんじゃねーぞ。
    これは俺達全員の安全に関わる問題だ!お前が決めて良い事
    じゃあ無いんだよ!」
(;^ω^)「・・・」
(;^ω^)「ブ、ブチャラティ・・・お願いだお。ツンは変装だってしてるし、パッと見
     まったくの別人だお。外を歩いてる所を敵が見てもわかんない
     と思うんだお。お願いだお。」
アバッキオ「テメー!俺の話を聞いてなかったのか!?」ガタッ!

31 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:30:49 ID:YThTDaC50
バッ・・・!
ブチャラティ「アバッキオ、やめるんだ。」

アバッキオ「・・・」スッ・・・

ブチャラティ「ブーン、彼女に部屋の中にいてもらってるのは、彼女の安全を
     第一に考えての事だ。そのまま彼女の外出を許可すれば敵に
     見つかりやすくなるのは目に見えてるからな。」

(;^ω^)「・・・・・わかったお。」スッ・・・
ブチャラティ「・・・ただ、」
ブチャラティ「ブーンの言うことも一理ある。」
( ^ω^)「!」

32 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:31:49 ID:YThTDaC50
フーゴ「・・・ブチャラティ、何を言ってるかわかってるんですか?ツンを外に出すって
   ことはわざわざ彼女を危険に晒すってことだ。」
ブチャラティ「そうだ。だが、これからあと2週間、彼女には同じような生活を
     続けてもらうことになる。そしてこの生活が終わる日、俺達は
     彼女を連れてテラポリスに潜入しなくてはならない。」
フーゴ「・・・」
ブチャラティ「その日に、彼女が満足に動けないようじゃあ困るんだ。俺達の
     作戦自体が潰れかねないからな。」
全員「・・・」

35 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:34:57 ID:YThTDaC50
ブチャラティ「ブーン、彼女に、明日一日限りの外出許可を与える。ツンに伝えて
     来てくれるか?」
( ^ω^)「!!!わかったお!ありがとうだおブチャラティ!!!」

フーゴ「・・・ブチャラティ、リーダーはアンタだ。俺はアンタの言う事には従うが、この
   決定は正気とは思えません。

36 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:36:49 ID:YThTDaC50
ブチャラティ「・・・」
ブチャラティ「かもしれないな。」
フーゴ「・・・ブチャラティ?」
ブチャラティ「・・・・・・フーゴ、彼女の護衛に付いていってくれないか?」
フーゴ「!?俺がですか!?」
ブチャラティ「あぁ、頼む。」
フーゴ「・・・さっきも言ったが、リーダーはあんただブチャラティ。俺は決定に従う
   までです。ただ命令してくれればいい。」
ブチャラティ「・・・」
ブチャラティ「(・・・何か・・・ブーンが付いていれば何とかなる。そんな
      気がしてしまっている・・・。俺の気が緩んでいるのか?)」
全員「・・・」

37 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:37:28 ID:YThTDaC50
 僕はブチャラティに言われてすぐにツンの所にこの事を伝えに行ったお。
伝えた瞬間にツンの顔は見る見る明るくなって、食欲も沸いてきたよう
だったお。夕食の差し入れも半分はたいらげていたお。

( ^ω^)「ツン・・・どこか行きたい所はあるのかお?」
ツン「・・・」
ツン「動物園に行きたい・・・です。」

 僕らは次の日の朝、動物園に向けて出発したんだお。

39 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:39:36 ID:YThTDaC50
        ブォォーーーン・・・
フーゴ「・・・・・・」
ツン「・・・・・・・」
(;^ω^)「・・・(何か気まずいお・・・)」


42 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:41:15 ID:YThTDaC50
ツン「あの・・・」
フーゴ「・・・なんですか?」
ツン「今日はありがとうございます。わざわざ私のために。」
 チラッ・・・
フーゴ「・・・別に僕が提案したわけじゃあありません。お礼なら
   そこにいるブーンに言った方がいいですよ。」
 クルッ・・・
ツン「?あなたが?」
(*^ω^)「・・・べ、別に大した事じゃないお。ツンが元気になれば
     いいと思ってブチャラティに聞いてみたんだお。」
フーゴ「ブーン、これは『大した事』なんですよ。だから僕は 
   反対してたんだ。」

43 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:43:27 ID:YThTDaC50
(;^ω^)「・・・」
ツン「・・・す、すいません。」
フーゴ「・・・。」ハッ
フーゴ「・・・いえ、僕の方こそすいません。ただこの外出はあなたを危険に
   晒す事になる。出来るだけそれは避けたかったんです。」
ツン「・・・」
フーゴ「・・・(ハァ・・・)」
フーゴ「しかし今日のこの外出許可はブチャラティが出した命令です。
   そして僕は彼の部下だ。ですから今日は精一杯
   あなたのガードをします。思いっきり羽を伸ばしてください。」
ツン「・・・ありがとうございます。」ニコッ

45 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:44:18 ID:YThTDaC50
(;^ω^)「(フーゴの機嫌がテラワルスwwww)」ハラハラ・・・
(*^ω^)「(でも良かったお。喜んでるお。ツン。)」
( ^ω^)「(今日は僕もしっかりガードに徹するお・・・。)」


47 :◆A/02Sqb2ac :2005/12/27(火) 18:45:23 ID:YThTDaC50

フーゴ「そうだ。言おう言おうと思ってたんですが。」
ツン「・・・はい?」
フーゴ「その言葉遣い、どうにかしたほうがいい。せっかくの男装が
   台無しですよ。」
ツン「・・・え・・・。」
フーゴ「あなたは今は一応ギャングの一員です。誰が聞いてるかもわかりません
   ので、ギャングらしい喋り方でお願いします。」
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「・・・(フーゴも十分ギャングらしくない喋り方だお・・・)」

   ブォォォーーーーーーーーーーンッッッ・・・


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